2015年1月11日日曜日

サウンドクリップを選ぶときに気をつけること

さてさてAnimSquadは来月からなのですが、すでに沢山オンラインのレクチャーを見たりする事ができるので今日のレクチャーからのノートです。

まず、日本だとアフレコ方式が多いですし、あまりやらないかと思うのですが。
アメリカのアニメーションはプレスコって言うんですか?先に役者の台詞を録音してそれから、アニメーターがその台詞を聞きアニメーションをつけるというやり方です。

なので、生徒もその練習、またはそれをデモリールに載せるために。アクティングショットの練習として。映画やドラマから台詞をもって来て、そこにアニメーションをつけるというやり方をします。

Googleで animation reel とか入れると沢山学生のリールが出てくると思います。

さて、学生である場合(またはプロでも、こういう形で台詞を引っ張ってきてリール用のアニメーションをやる場合)どんな台詞をアニメートするために選ぶかというのは結構重要になってきます。

で、これは英語のサウンドクリップの場合の話ですので、日本語だとまた違ってくると思います。(ただ共通するところもあると思いますし、日本でもプレスコ式でやるところもあるかと思いますので少しは参考になる部分もあるかな?)


ということで、レクチャーからのメモです。


ー自分がやりたいことを明確にしてから選ぶこと。ー
どんなショットをやりたいか明確にしてからサウンドクリップを探しましょう。男性をやりたい、可愛い女の子をやりたい、ロマンティックなシーンを、怒ってる人を。などなど色々とやりたいことがあると思いますが。多くの人は、取り合えずサウンドを選んでから、どーしよーっかなー。とアイデアを考え始めますが。最初にやりたいことを明確にしてから、それに会いそうなサウンドクリップをあさること!

ー避けた方が良いサウンドクリップの例ー
ー超有名作品:超有名作品は皆知っていて、皆その映像が頭の中にあるので、どうしてもそっちの方を見てる人が考えてしまうのでお勧めできない。超上手くアニメートできればいいのだろうが、どうしてもハードル上げちゃうのでお勧めしない。

-アニメーション作品:同じ理由でアニメーション作品はもうすでにアニメーターの技術でアニメートされているのでお勧めしないのでそういうところからサウンドクリップを取ってこない方がよい。

ーとても、ドラマティックだったりシリアスなシーン:こういうシーンはディズニーみたいなところで、超スキルのあるアニメーターが超素晴らしい監督のガイドの下に超使いやすいツールと超いい環境で作っても数ヶ月かかったりする。難しいシーンだ。挑戦するなとは言わないけれど、学生としてはハードル高すぎなので避けた方がよい。

ー映画の一部としてはとても良いが、そこだけ持ってくると意味がわからないシーン:映画のワンシーンとしては全体の一部として意味の成り立つ素晴らしいシーンでも、今から課題としてやるシーンはデモリールに乗せるものだという事をよく把握しておかないといけない。というのも、デモリールはせいぜい100-300フレームくらいの短いショットの中で意味をなさなければいけない、2時間とかの映画の中でとても良いシーンだったとしても、デモリールのなかの数百フレームで意味がわからなければリールようとしては良くないサウンドクリップだ。

(さて、超有名映画のシーンの話ですが。アメリカ人はホントよく映画を見ます、アニメーション業界の人ならなお更です。なので、有名映画から台詞をもってくると、ん?これはあの映画のあのシーンだとわかる人は超多いのです。なのでそういうのを選ぶときは気をつけましょうということですね。日本語だと、日本映画やドラマですかね?でも、日本の場合はアニメとかから引っ張ってきても、それはそれでよいかも知れないと、個人的には考えています。基本リミテッドアニメーションが多いので、フルにアニメーションする際でのあのシーンが残っちゃってという弊害にはならなそうという理由と、アニメ作品めちゃめちゃ多いのであまり知られてないアニメから引っ張ってきても知らない人もそこそこいるのでは?という理由です。私はちょっとちゃんと日本語のリップシンクなんかもやってみたいなあと思って、まだきちんとやったことはないのですが。英語と日本語だとボディランゲージなんかも違うので面白そうです。おっとっと話がそれた。)


ーお勧めなサウンドクリップの例ー
ー数百フレームの中できちっとオチがあるというか、最終的に綺麗に内容が終わるクリップがおすすめ。(先ほどの映画の中では意味をなすけど、というのの逆ですねクリップ内で綺麗に意味がわかる内容のもの)

ードラマとかお勧め:映画だとやっぱり知られているのもおおいけど、ドラマにも目を向けてみると話数も多いしかなり選べる幅が広がるし。最近のHBOとかドラマにしては映画クオリティのものも多いし脚本も面白いのが多いのでお勧めである。

ーリズム感がある:台詞にリズム感があるものがよい。早口でしゃべったあとに、ゆっくりになるなど、変化が見られるものはおもしろい。

ー生きている人間であると感じられる台詞が良い:すべてパーフェクトにしゃべっているものより。ハ!!とかフゥーとかのため息が混じっていたり、どもり気味になっていたり、人間がしゃべっているというのを感じられるクリップを選ぶとよい。


ーこれは一意見だというのを心においておいてー
ー色々言ったけど、これはあくまでも1意見だよ。絶対ってわけじゃない。




と、こういう感じでした。この辺はアクティングの練習に使うクリップを選ぶ歳に気をつけると良いですね!日本のデモリールだとそんなに見かけませんが。アメリカだともう皆やるので、ある意味、つまんないサウンドクリップや、誰かがすでにやったことあって有名なクリップ(上手い学生のリールは結構皆見たことがあるので)とかは避けたほうがよい。みたいな背景もあるのですけどね。



というわけで、今日のノートからでした!

0 件のコメント:

コメントを投稿