2015年2月24日火曜日

Anim Squad 第2回「レクチャー」ベイマックスリファレンス

ええー講評とはわけて投稿しようと思います

今回、授業の始めにBig Hero 6(ベイマックス)のショットを見せてくれて、それのリファレンスをどういう風にとったか、どういうところに気をつけてリファレンスを使ったか。などを。レクチャーしてくれましたのでそのまとめです。

彼が担当したのはこのシークエンスだそうです。




まず、リファレンスへのアプローチですが。前に投稿した原島さんのリファレンスへのアプローチにもとても近い気がしました。

Malconさんはこのショットでのリファレンスはいつもと違ったアプローチをしたといっていました。

まず、大体でいいからショットと同じような感じでカメラを置こうということでした。
ただ、このシークエンスではカメラがいくつか切り替わりますが。メインのリファレンスは
この部分とほぼ似た感じのアングルでリファレンスを取っていました。
(↓大体このアングル)




そして、今回のリファレンスではそこまでショットの内容を(リファレンスを一緒にとっているベイマックス役の)相手に教えず。

「フィストバンプ」(このショットでヒロがベイマックスに教えようとしている動き。)
を教えようとしてるんだ。と、あまり事前にプランしすぎないように、自然さを引き出すことを目的としたようです。

特に、フィストバンプという行為を教える、というシチュエーションなので、何かを学んでる、次に何が来るかわかってないという状況をリファレンスで見たかったようです。

彼がこのショットのリファレンスで見ようとしたのは
「アイデア」
だそうです。

たとえば、ポーズもこれいい!とおもってもそのまま使うことは少ないと。ポーズとしてのアイデアを生かしてショットに盛り込むという感じだそうです。
それに、自分とヒロだと体格もちがうので、そのまま使うには無理があるとも言っていました。

あとはベイマックス役の人は何段にもつみあがったマットの上にのって撮影してました。
ヒロとベイマックスの身長差を出すためだそうです。

少し先生が言っていたリファレンスのポーズと実際にショットで使ったポーズの比較を並べてみますね。(リファレンス自体を勝手に乗せるのは悪いのでトレースしましたw)


これなんかリファレンスでは横からのショットですが、使ったときはアングルも変わっていますが、そのアイデアをとりいれて、首の角度なども、アニメーターとしての彼の判断でより良いポーズにしています。


これもそうですが。リファレンスでは体が沿った感じですが、実際には逆だし、肩ももっとあげているし。ただ、アイデアはそのままです。よくアニメーションのポーズをつけてると言われることですが。

Push the pose! (ポーズをプッシュしろ!)と言っていました。プッシュというのは、押すという意味ですが。つまり、もっとポーズを平凡なものからアピールがあって良い方向に押していこうということですね。肩だったらもっとあげてみたり、現実にあるものをもっと誇張するという感じかな?

ではもう一例。


と、まったく同じ様にポーズをコピーするのではなくアニメーターの判断で変えていることがわかると思います。


というわけで、ベイマックスのショットから学ぶリファレンスの使い方でした!



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Anim Squad 第2回「講評」課題01

さて遅れちゃって、もう次の授業もおわってるのですが。
今回はそこまで沢山書くこともないので、簡潔に。

さて、前回言われたことに沿って直して見ました。

とりあえず、大幅に変えたというよりは前に言われた4つのフレーズを強調するように意識して直してみました。
一番変えたのは、You! って言ってるときに凄い動作が沢山あったのを取り除いて。ポーズをぶっこんでみた!ということろでした。ただ、ぶっこんだポーズが、なーんか違和感あるなあーとおもってましたが、それは指摘されましたので来週までに直そうと思います。

で、こちらが直したブロッキングなのですが。




前よりもフレージングが良くなっていて、どこで(ビートが)変わっているのかがわかるようになっている。

メインに変えようねといわれたところはさっき言ったYouのポーズでした。確かにちょっと変かなあと思ったけど、やっぱり変だったみたい笑!

で、逆に指差してるポーズをYouの時点でもってきちゃってそのポーズの中でフレーズとか雰囲気をチェンジさせるというのを行うといいのでは?というフィードバックでした。

その他は、方向性は正しいしので、フェイシャルやポーズをプッシュしていくと言いということでした。

プッシュしていくといっても、4つのフレーズで表している内容をサポートしていく方向にプッシュしていこうということ。(よりアイデアをクリアにしていこう)

あと、Who's a less hot version(意地悪な部分)のところで、表情をもっと見下してる感じに変えたのですが、そこはいい感じだといわれました。

ただ、Jungle Freakという時にもうちょい意地悪になった感じにしたほうがいいというか、前のThey say that you areからもうちょっとDifferentiate(変える)するといいね。(今の状態だと雰囲気のチェンジがなんとなーく入っているけど、そこをもう少しクリアにということでした。)


その他は。いくつかポーズにDraw over(上から絵で書いてもらう)してもらって、よりよいポーズ案をもらいました。

というわけで、いい方向にむかっているので、来週までにどんどんプッシュしていこう!というのが、メインでした。


後で別記事をかきますが。
Big Hero6(ベイマックス)の担当ショットを参考にリファレンスの使い方、先生のリファレンスの扱い方などのレクチャーをしてくれたので、それについてもちょっとまとめたいと思います!


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Being Professional -プロフェッショナルであること-

こんちわーす!


今日はアニメーションの話というより、英語の話。


Being Professionalということについてちょっと書こうかなと。

直訳すると プロフェッショナルであること。

ですかね。

professional attitude(プロフェッショナルな態度)
とかも言ったり

個人的には日本で言う「社会人としてのマナー」みたいなものと近いと思います。
ただ、日本語のそれだと学生の間は別に社会人としてのマナーが!
とか言われても、俺まだ社会人じゃないし。といういいわけができますね。

しかし
Being Professionalは学生であろうがプロであろうが関係なく。大切なことです。


もちろん、professional vs Student(プロと学生)という風に、仕事をしている人vs学生という意味でもProfessionalという言葉は使うのですが。

ここでいうBeing Professionalは態度とかマナーとか意識の問題です。


まあ、締め切りを守る。
とか、コミュニケーションをしっかりとる。とか
わがまま言わない。とか。

一緒に仕事しやすいかどうか、というのが。それですね。


因みにBeing professionalという言い方は別にクリエイティブな仕事であるかは関係なく使います。

She is very unprofessional. というと
(彼女は実に社会人としてなってない。)


というような意味になるかと(それこそ、遅刻したり、締め切り守らなかったり、仕事を全然しなかったり。)

私の学校では口すっぱくこの辺を言われました!Be Professional! とよく注意されました。日本ではどうかわからないのですが。クリエイティブな事をしている人とか、アーティストとかって、結構芸術的で自由奔放で。という風に思われがちですが。アメリカだとプロフェッショナルアーティストであるということは、そういうモラルや、マナーなんかもしっかりしていないといけません。

前に誰かのレクチャーで言ってたのですけれども、プロのアーティストとして成功するにはこの3つのうちの2つあれば成功できる!みたいに(うろ覚えなのでたぶんですが笑)
で、その3つというのが。

ー腕前
ー人柄
ー締め切りを守るか

腕前がめちゃくちゃ良くて締め切りは絶対に守ってくれるなら。人柄にちょっと難癖あってもOK

腕前が良くて人柄がよく仕事がしやすい人ならば、少しくらい締め切りがおくれてもOK

腕前はそこそこだけど、いつも締め切りは絶対にまもり、人柄がとてもよく仕事がしやすい人ならOK


という感じでしたっけ?

まあ3点セットで全部あれば最高なんですけどねー。

1つだけだとダメなんですよね。

たとえば。

腕前だけ良くて、締め切り守らないしめちゃくちゃ面倒くさい性格。
締め切りは絶対守るけど、仕事の内容は良くないし面倒くさい性格。
人柄はいいんだけど、締め切りは守らないし、腕前も良くない。


だったかな?

まあ、そういう感じで言っていました。
締め切りを守るっていうのと、人柄はこのBeing Professionalですね。
人柄なんて、変えられないでしょ!と思うかもしれませんが。これは、性格というよりも、仕事がしやすい人か?ということだと思います。


ちょびっと英語の話でしたー。

2015年2月19日木曜日

ダム・キーパーの英語なんていってるの?

アカデミー賞にノミネートされている元ピクサーの堤大介、ロバート・コンドウ両監督の作品、The Dam Keepr≪ダム・キーパー≫ですが。

幸運なことに私にちょこっとお手伝いさせていただきました!

手伝っておいてなんなんですが、個人的に一人のアーティストとしてもとても好きな作品です。


で、iTunesで300円で日本でも買えるんですね!すごい!多くの人に見てもらいたい!と思ったのですが。

ツイッターなんかで見ていると、結構

英語しかないらしい。英語わからないけど。

のようなのを散見するんですが。あら!字幕つきじゃあないんだ!?
と思いました。


で、話はほぼ台詞無しですすむので英語がわからなくても全然問題ないんですが。ちょこっと英語のナレーションが(渋ーいナレーションが)入ります。ていうかほんとにちょこっとなのでわからなくても話はわかるんです!




ここの日本語予告で一部の字幕が見れますが。全部じゃないですね(というか予告用なので本編とはちょっと違う。)。

なので、ナレーション部分で言っていることの日本語訳を私ざっとしたので、
映画見るときの参考にしていただければと思います。

ただ、間違いもあるかもしれませんので大体こういう意味とおもっててください!でもないよりマシだと!思いまして!(だってもし私だったら知りたくてしょうがない!)

しかもこれ、公式じゃないので!本当に、公式字幕が日本で公開されるまで英語なんていってるのか知りたいよお、待てるかよぉ!!って言う人はたぶんいると思いますのでそれまでの間、とおもいまして。英語もわかるので、勝手に訳させていただきました。

と言ってましたが、「どうせなら映画祭で使われたときの訳のせちゃって!」
といわれたので、

差し替えておきます!

映画を見てから見てね!



では、ここから。


冒頭部分


… at that age, I was almost too short to look outside. ...
あの頃はまだ、俺は背伸びをしないと外が見えないほどちいさかった

 … through one of my windows, all I could see was the cloud.
 ひとつの窓からは、黒い雲だけが見えた 

 An ocean of ash. it suffocated everything.
 全ての息をとめてしまう、死の海

 Out the other window, I saw the people in town.
 もうひとつの窓からは、街人たちが見えた

 Out both, I saw darkness.
 どちらも、俺には、暗闇に見えた 

 (pause) Dad had always said the job of a dam keeper was to 'keep the darkness away' 
親父はいつも言っていた。 ダムキーパーの仕事は、街を暗闇から守る事だと

 but by then I was doing it alone.
 でも、この時すでに、俺は一人だった 

 I was the dam keeper.
 そう。 ダムキーパーは俺だったんだ。



終わりの部分


 Epilogue Dad had always said the job of a dam keeper was to 'keep the darkness away’,
 親父はいつも言っていた。 ダムキーパーの仕事は、街を暗闇から守る事だと

 but he never told me what to do when it surrounds you. 
でも、それに囲まれてしまった時どうしたらいいか、親父は教えてくれなかった 

 His mask protected me from the cloud, 
親父のマスクは黒い雲から身を守ってくれたかもしれない

but nothing I had protected me from the people.
 でも、街人たちから守ってくれるものを、俺は持っていなかった



です!

オスカー受賞して欲しい!今週末がドキドキです!!


あ、でも受賞はしてもしなくても!沢山の人に見て欲しい!!!

2015年2月11日水曜日

Anim Squad 第1回「講評」課題01

どうも!

前回は授業にブロッキングを提出するまでの過程を書きましたが。今回は、実際に最初の授業でもらったフィードバックをシェアしていきたいと思います。


因みにこちらが提出したブロッキングですね。



因みに私が取っているセクションの先生はMalcon Pierceさん。ブルースカイスタジオなどを経て、現在はディズニーアニメーションスタジオでアニメーターをしていらっしゃいます。


それでは、彼からのフィードバックですが。

一番大きなことは、アニメーションがちょっとToo muchやりすぎ。といわれました。台詞が凄くエネルギーに溢れているので、逆にアニメーションでも同じように沢山いろいろやりすぎるとToo much.
しかし、このブロッキングにあるエネルギーや緊張感はとてもよいので、それをフェイシャルに当ててボディはもうちょっと押さえよう。

それから、ビートやフレージングというものをしっかり意識して、その違いをしっかりアニメートできるようにコントロールしよう。

というものでした。

ビートや、フレージング(フレーズ?)、これ私いつも結構うーん、と悩む事が多いのですが大事なことなんですよねー。プランニングの際にそこまで細かく分析しなかったところです。

どういうものかというと、そのシーンで起こることを小さなセクション分けにして考えるということだと私は理解しています(もし違ったら他のアニメーターさん教えてください!)

たとえば、この例だと。

1.怒鳴る(Do you know what everyone says about you?)
2. 説明する(They say that you are a home schooled Jungle freak)
3.嫌味に変わる(who's a less hot version)
4われに返る(of me!)

みたいな感じと言ってました。
ただ、ビートは2つだね、。とかビートは3つだね。とかいってたので。

大きな流れとしては。

1.ぎゃーぎゃー相手に怒る
2.われに返る。

三つのビートとしては

1、怒鳴る、
2、ちょっと落ち着く。(おこって怒鳴り散らさない真ん中の部分、このビートで相手に対して何かを説明してるんか?と思いきや、嫌味を言ってるというビート)
3、われに返る

という感じでしょうかね。

この辺をしっかり違いを意識して、アニメーションしなさい、ということでした。

つまり、プランニングでInternal Externalだったら全部Externalかなーと私は思ったのですが。最後の最後でわれに返って意識が自分に向く、Internalがあると良い。そこが抜けてるといわれました。

ただ、この台詞のトーン(というか雰囲気?全体通してネガティブ)は全体を通して1つしかない。と言っていましたが。その同じトーンの中でも、違う種類の抑揚のつけ方をしているのでそこをしっかりアニメートできるように。とのことでした。


その他箇条書きで言われたことを書きますね。

ー1フレーム目は良いポーズを心がけよう、アピールのあるポーズに。
ー最初の方。ボディのアップダウンが激しすぎる
ーなかなかエネルギーがあってよい。
ービートをしっかり把握しよう。
ーアニメーションのコントロールをしましょう
ーやりすぎ!
ーツイストを意識しよう(身体を捻じ曲げる)
ー指差すポーズよりも前にあるポーズが全て左右対称になりがち、もっと良いポーズを
ー普通は指を差すというのはCliche(ありきたりすぎる)な動作なので、避ける人が多いが。この指をさす動作は良いから、キープしなさい。
ーYOUって言う時すごく強い感じで言うから、そこにいいポーズを持ってきてホールドするといいかな?今の状態だとそこで瞬き沢山したりいろいろなことが起こりすぎてる。
ーThey sayのところで少しトーンを落とそう。そこからJungle Freakにかけて徐々にエスカレートさせると良い。
ー最後のMeのところ、すでに一度前に乗り出してくるというのをやっているので、また同じことをここでやるよりは、逆に後ろに下がったほうが良いのではないか。
ーだいたいなんかつまらないなあ、という感じになってしまう時というのは、同じショットで同じことを繰り返したりしてるときだ。
ー自分がどこに行きたいか(どういうアニメーションにしたいか)明確にビジョンをもってそこから脱線しないように。A
ー台詞自体に凄くエネルギーがあるから、やりすぎないように。台詞にサポートしてもらえるように(台詞とアニメーションでぶつかり合わないように。)



その他もまあ、細かい事もいろいろありましたが。ざっくりこういう感じでした。

最後に、何でも質問コーナーみたいなものもあったのですが。

その時

”ベイマックスでアニメーションをした際に何か大変だったことはあった?”

と聞いたら聞いた質問以上に素晴らしくインスピレーショナルな答えが返ってきたのでそれもちょこっと。

「自分は、プロジェクトごとにゴール(目標)を決めてる。それも、凄く何かに特化した目標。たとえば

ラプンツェル=色々な目の動きを試そう、こうだっていう目の動きの法則などにとらわれずに色々と研究する。

シュガーラッシュ=ショット内のエンターテイメントをプッシュしよう。どうやったら、シンプルにできるか、より少ないポーズでより大きなインパクトを与えるにはどうするべきか?

アナと雪の女王=体の傾き、ツイスト、リズム、人間の身体に気をつけよう。

ベイマックス=こうするべきと言うやり方から抜け出してみよう(たとえば必ずサムネイルを書いて、リファレンスをとって、ポーズをブレイクダウンして。などなど)なので、ストレートアヘッドでショットをアニメートした。(たとえば、それにより、結果が上手くいかない事もあったが、それを試したことで得たものの大きさには変えられない。)」

というように、映画ごとに小さな目標を決めているようです。そして、毎回それにより色々な発見、成長に繋がるといっていました。

そして、これを学生に当てはめた場合。

「俺は今からやるショットを最高の超凄いショットで凄いアニメーションにする!」

といった大きすぎて具体的ではない目標を立てるのではなく。
ショットをアニメートするときに。

「今回このショットでは目の動きを気をつけよう。」
「手の形を凄いものにしよう。」
「アピールのある表情」
「ポーズをプッシュしよう」

などなど、何かに絞った小さい成長するための目標を立てることをお勧めする

と言っていました。

そうやって目標を絞ると、達成しやすいのです(なぜならできる範囲の目標だから。)

なので

「最高のショットに!」

とかではなく

絞る!

のが大事ということですね!



というわけで、書いてたら自分が言われた事もだんだん頭で具現化することができて来ました。やっぱり、役に立ちますね。人に向けて情報を発信するということは。

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Anim Squad レポート記事

Anim Squadのレポート記事をこちらにまとめておきます。

オンラインスクール”アニムスクアッド”でエキスパートコースを受講しました。週一の講評で12週間。そのレポートをしていきます。

先生はMalcon Pierceディズニーでスーパーバイザーもしているベテランアニメータ-。
そして諸事情により最後の2回分だけAndrew Chesworthさん!こちらも、ディズニーでアニメーターをしていて2D出身だけど3Dもマジうまい!すごいアニメーターさん!



第一回 2月10日

課題01 準備 その①(最初の課題のプランニング等)
課題01 準備 その②(最初の課題のブロッキング)
課題01 講評(最初の課題のブロッキングの講評、レクチャーメモ)

第二回 2月17日

課題01 講評(先週からの直し、ブロッキング)
レクチャー ベイマックスのリファレンス


第三・四回 2月24日/3月3日

課題01 講評(2週まとめて!ちょっとスプライン)
質疑応答Q&A  

第五・六回 3月10日/3月17日

課題01 講評(また2週まとめて!フェイシャルもすこし)

第七・八回 3月24日/3月31日

課題01 講評(取り合えず一区切り!ポリッシュしました。)
課題02 準備・講評(二つ目の課題!プランニングと一回目のフィードバック!)

第九~十二回 (最後の一か月)

課題02 講評(最後の一か月全部まとめて!!)






AnimSquad 第1回「準備②」 -課題01-

それでは、前回の記事でプランニングをしたので、

ブロッキングに入ります!


まあ、プランを立てたのであとは、ガンガンポーズをつけていきますです。


私、最近は結構スプラインでブロッキングもしていってしまうのですが。AnimSquadはステップモードでブロッキングしてくれとのことなので、ステップでブロッキングをしていきます。ただ、私はグラフエディターで編集するのが好きなのでステップだとちょっとわかりづらい時もあるので、チョコチョコ、ステップースプラインを行ったりきたりしつつ、ブロッキングを進めていきます。


さて、カメラをセットして、ブロッキングしていくのですが。このリグ結構重い。。。私のパソコンだと顔のモデルをON状態にしているとタイムスライダー上で全然動かない。

プレイブラストをすればもちろんリアルタイムで見れるのですが、Maya内でリアルタイムになるべく近い状態で再生できる環境というのは、仕事を終わらす早さにかかってくるし、何よりイライラするので結構な問題です。

ただ幸い。プロキシモードで顔のリグをオフにすればほぼリアルタイムでタイムスライダー上で動かせるので、やっぱり、タイミングなどを見たいので、その状態で。身体だけまずブロッキングします。

※リグにはプロキシモードと呼ばれる少ないポリゴン数で作られた簡易バージョンが用意されている事が多いです。もし、仕事のリグが重すぎて、パソコン遅いのにプロキシ無いだと、アニメーターの仕事が全然すすまないので、プロキシ作るなどは大事だと思います。プロキシ無い場合は、それこそ、キューブとかをコントロールにコンストレインして、リグのジオメトリを非表示にしちゃっても大体の動きはつけられます。



さて、プロキシだけだとこんな感じ。。
こ、怖いですね。顔がない。

まあ、それでタイミングも決まったので、今度は顔のモデルをオンにして、顔をつけていきます。普段は顔も一緒にやったりすることが多いのですが、このモデルは重いので、身体を先につけてタイミングをしっかりさせてから、その体のフレームを参照しつつ顔をつけていきました。その方が早いです。

で、顔をつけるとこういう感じに。



さて、ここまでやって、ブロッキングを提出しました。







そして、授業でこれを見せて、先生からのクリティーク(批評、フィードバック)をもらいます。


(クリティークとはについて、またまたヨーヘーさんが素晴らしい記事を書いてくれているので要チェケラです。)

肝心のクリティークではものすごい沢山良いフィードバックをもらえたのでその辺を修正して来週もう一度ブロッキング提出です!

そのフィードバックレポートは!!!

Anim Squad 第一回講評の記事につづきます。ですが、1時間も多めに授業してくれてすばらしい先生のおかげで、もう深夜なので明日も早いので寝ますねー!(だってメモ取ったら7ページ近くてたぶんまとめるのが大変なんだもの。。)

おやすみなさい!





そうそう。
ヨーヘーさんのブログでも紹介されているこのTween Machineというツール。スプラインでブロッキングしてるとそこまで必要性を感じなかったのですが。ステップモードでやってると非常に役に立ちますね。

それでは!

AnimSquadの記事を見る。


AnimSquad 第1回「準備①」 -課題01-

どうもこんにちは!

さて、今日授業初日だったのですが。
これからAnimSquadで学んだことを残す形でブログに書き綴っていこうと思います!

ちなみになんと最初の授業でもうブロッキング提出なんですね!(他の学校だとプランニングや音声選びもクラス内でやることもおおい)これは時間が有効に使えていいですね!

とはいえ受けているクラスがエキスパートクラスで、私はプランニングも最近はそこそこ慣れてきているので時間短縮でよいと思いましたが、アニメーションやり始めの私だったらそういうのも授業でやってほしいと思うかと思います。ま、いつも言っていますが人それぞれですねー!


さて、というわけで

もうブロッキングまでやって提出したのですが、まずは最初の課題でやったプランニングから記録しておきます!そして、こういう事を考えて提出にいたり、提出した後に先生からどういうフィードバックをもらったか、などもみれていいかなーと思ってかなり詳しく書いています!

失敗などもつつみ隠さずに!

まあプランニングの一例として見てもらえればと思います!

1.サウンドクリップ選び
学校であり、課題ですので、自分でどっかからアニメーションに使うセリフを選ばなければなりません。(サウンドクリップの選び方についてはこちらを参照)というわけで、色々なサウンドクリップを漁ってはいたのですが、最終的に前々からアニメートしたいなあと思っていて、「アニメートしたいサウンドクリップフォルダ」に保存してあったクリップを使うことにしました。

(私は普段から、おお!これいい!アニメートしたい!と思う物をフォルダに集めています、まあ長いことアニメーションの学生やっていると、課題ごとにいくつもサウンドクリップを見つけるので、あの時いい!と思ったけど使わなかったクリップもたくさんあるのです。なので今回は探しては見ましたがなかなか納得いくクリップが見つからず、前に集めてあったものから使うことに。)


そして選んだクリップはこちらです。



この動画の1:20あたりに出てくるのですが。

選んだ部分は
こういうセリフです。

"Do you know what everyone says about you? They say that you are a home-schooled jungle freak who's a less hot version of me!!"
(あんた、皆になんて言われてるか知ってる?あたしより魅力が劣ってるバージョンのホームスクールのジャングルフリークって言われてんのよ!)


このセリフを取ってきた映画の設定ではセリフを言われてる方のキャラが、アフリカ育ちでホームスクール(学校へ行かずに自宅で教育をうける)で育った子なのでこういう言い方をされてるのですね。

ジャングルフリークってのも調べてみたら毛深いとかそういう意味らしいですがアフリカ帰りなのでわざとそういう事言ってるのでしょうね、これに続くセリフでもその毛むくじゃらのなんたらかんたらー!って叫んでるので。

2.セリフを読み解き分析をする

さて、セリフをよく聞き何が重要か、などを明快にしていきます。

で、この何が重要なのかを明快にするためにアニメーターはセリフのサブテキスト(subtext)というものに注目します。

サブテキストとは、そのセリフを言っているキャラクターの本当に言いたいこと、とかその意図です。

(サブテキストについて、カナダでアニメーターをしているノリさんのブログがとてもわかりやすので読むのをオススメします!)

例えばこのセリフ、彼女は相手が毛むくじゃらだとか、ホームスクールだということを主張したいのでしょうか?相手に周りからなんと言われているか教えてあげたいのでしょうか?

違うと思います。

なので私はサブテキストを書いてみました。


青い文字がサブテキストなのですが、日本語にするとこんな感じかな?

「黙れこのクソビ◯チ、マジでムカつくんだよコンニャロ、何様だとおもってんの?私のがあんたより何倍も上なんだファ〇キュー!」

と汚い言葉も入っておりますが、つまりもう相手がムカついてムカついて仕方ないので取り合えずなんか嫌味でも言ってそのムカついた心をどうにかしたいんですね!もうブチ切れたんですね!早い話が!相手が毛むくじゃらだどーだ、とかそう言うのはあまり重要じゃないんですよ。

でここでキャラクターの置かれている心情なんかが把握できました、

次に音に気をつけてみます。

緑色でbreatheと書いてありますが、息継ぎが聞こえたところをメモりました、アニメーションつける上でどこで息継ぎしてるかとかは重要だからです。

そして赤色で何やら変な形が書かれていますが何となく音の強弱というか、しゃべっているエネルギーの上下を目で見てわかるように表してみました。

同じセリフでも強弱のつけ方でだいぶ印象も変わるので、使うセリフの強弱や息継ぎをインプットしておくのは私の場合リファレンスとるときに重要です。

またセリフを喋る上でののinternal/external(インターナル/エクスターナル)というものに注目します。

今回は実はセリフを言っている間ずっとExternalというチョイスをしたのですが

大体人間は普通に人と喋ってると、意識が自分(内側)に向かっている時、相手(外側)に向かっている時、とあります。人としゃべる時は大体言葉を選んだり考えながらしゃべるので、普通に喋ってる時はこのインターナルエクスターナルが交互にきたりするのでどの部分で切り替えをするのが自然かな、というのも考えておきます。

しかし、今回の課題で選んだこのシーンは、めちゃくちゃ怒ってて頭に血が上ってる状態なので、喋ってる人間の意識は相手に一直線だと思いましたので、今回はそれはメモらなかったです(切り替わらないのでメモる必要ないかなあと)(いつもはチョコチョコっとここで切り替わる等メモります。)

そして、フレージングとか、ビートとか言うものを明確にします。まあ、何が起こるかなどをセクションわけにするというやつですね。後で講評の記事で書きますがここがちょっと弱かったです。



3.環境の設定をする。

さて、自分のアニメーションをするショットの環境も決めなければなりませんね。

今回はバックには色々セットとかおかずにシンプルなアクティングショットにするつもりですが、設定としては大学で授業が終わった後というのを想定しました。

ムカつく相手とこの場面の前に喋っていて、そんで教室からでて建物の外に出たときにブチ切れた、という事にしました



4. だいたいどういうショットにしたいか決める。

ただ単にプロップ(小道具)を使いたかったというのもありますが。最初に怒りまくって持っていたノートブックを地面に叩きつける、という流れでやろーかな、と決めました。

ショットのコンポジションは最初キャラが遠くにいて怒りながら歩いて近づいてくる、というかんじで大体のサムネイルを書きました。

後述しますが私はサムネイルが苦手なので。。サムネイルを書きました。といってもホントこのレベル笑、、笑わないでくださいね。




あとは実際にMaya起動させて、カメラを配置して動かしてみてこんな感じがいいかなーと試してみます。



5.リファレンスを取る。

で、やっとリファレンスを撮ります!カメラのアングルは大体決めたので、なるべくそれに合わせるようにします。小道具もちゃんと持ちます。

今回はやらなかったけど、女子の時は気合いれて私はメイクすることも多いです!笑(普段スッピンのくせに)

音声リピートにして一緒に喋ってやったり、台詞を覚えてやったり、色々やってみます。

で、とったリファレンスから幾つか良さげなのをまとめてみたのがこちら。
(恥ずかしいですけどね!アニメーター皆やってることだしね!)


先生に相談してみたところ、01の一番最初のが一番いいよ!っていわれて冷静になってみてみたらうん、確かにわざとらしすぎず、いいニュアンスのいっぱい入ってるなかなか良いリファレンスでした。



最初は02に入ってるやつがいいかなあとか考えていましたが。改めて見ると先生が言ったやつは確かによいリファレンスですね。

結構そのまま使えそうなので今回はリファレンスはこれだけ使うことにします。

使うことにしたリファレンス↓


6.サムネイルなど

リファレンスを研究しサムネイルにします。しかしながら私実はサムネイルというのがあまり好きではないのです、、おほほ。



サムネイルを描くときもあるのですが10回に1回くらいの割合ですかね。その代わりよく音を聞いて、自分で何回も動いてみてタイミングをとるというのが多いです。そしてリファレンスを横に開いておいて常時チラ見という感じで。

なので今回はサムネイルを書きませんでしたとさ。あ、先ほどのサムネイルはショット決めのサムネイルで、リファレンスを研究してポーズごとにサムネイルを描くという工程をやらなかったという意味です。(絵で描くより3Dでポーズをつけたほうが私の場合楽というのもあります!と言ったけど描いたほうが楽なショットも確かにあるのでショットによって、気分によってと言う感じ?)



それでは! ブロッキングは第一回準備②の記事に続きます。